それぞれの一文キャプションをご紹介してきた「作品レポ」ですが
今回で全ての作家さんの分となります。 展示は残すところ1/25(火)26(水)の2日間のみです! お見逃しなくー。 ではまずギャラリー入って左側、芳名帳の近くにある作品から。 ●蛙月庵(プリントゴッコ) --- 「金魚はおさかなの中でも、何時も燃えているようなおさかななのよ、 からだの中まで真紅なのよ。」(蜜のあわれ/室生犀星) --- 蛙月庵さんは和風の額縁に小さな作品を並べてくれました。シートもそうですが作品のイメージにとてもマッチしています。 そのままギャラリー左側の壁面の方をぐるっとご紹介します。 ●タダジュン(紙版画) --- ビールが飲みたくて死にそうだ、ハリウッドの風の強い午後 人生のために、 人生のせいで死にそうだ 床の 小さな赤いラジオの交響曲に耳を傾けながら。 (モノマネ鳥よ、おれの幸運を願え/チャールズ・ブコウスキー) --- 銅版画での参加…とばかり思っていたタダジュンさんですが、なんとオープニングパーティーのときに「紙版画」であると判明しました!ということで今回唯一の紙版画での参加です。 お隣は小林さん。 ●小林葉子(木版/プリントゴッコ) --- フーアーユー? テ・ル・ミィ アイル・テル・ユウ 鏡の中から霧が晴れるように不思議な風景が現れてきた。(裏庭/梨木香歩) --- かわいらしい作品の小林さんコーナー。棚には題材となった本を2冊置いています。 次は廣瀬さんと田中さん。 ●廣瀬理紗(木口木版) --- 薔薇ノ木ニ 薔薇ノ花サク。ナニゴトノ不思議ナケレド。 薔薇ノ花。ナニゴトノ不思議ナケレド。 照リ極マレバ木ヨリコボルル。光リコボルル。(薔薇ニ曲/北原白秋) --- 木口の緻密な仕事を見て取れます。飾ってあるのは1点ですが、シートに違う作品もあるのでご覧になってください。 ●田中清代(銅版画) --- 僕は気をとりなおして「失礼しました!いえね、ちょっとうたた寝をしておりまして。 しずかに歩いてらしたし、ノックが聞こえなかったんです」といって大きく扉をひらいた、 けれどそこには真っ暗闇。だあれも、いない。(大鴉/エドガー・アラン・ポー) --- 田中さんは本を題材にしたものと、一文キャプションには載りませんでしたが創作したものの両方作ってくれました。 ●広瀬ひかり(銅版) --- たいくつ・・・ --- 広瀬さんは鮮やかな色のカエルの作品。版数も多いです。ご自身で創作された文(世界?)になります。 以上で全ての作家さんの一文キャプションの紹介が出来ました! いかがでしたか〜? これを機に、気になった本を読んでみても引き続き面白いかもしれません。
by eqip
| 2011-01-24 01:15
| ◆BOOK METRO@ポポタム(終)
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