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蔵書票とは
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森さんの個展、開催中です。昨日行って来たのですが蔵書票作品も展示されてましたよ〜。銀座にお出かけの際はぜひお寄りください。


さて「EXLIBRIS BOOK METRO」は"蔵書票"展なのですが、もしかしたら初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれないので、ここで蔵書票について少しだけ触れたいと思います。

小作品で「EX LIBRIS」という言葉が入っているものがあったらそれは"蔵書票"です。




「EX LIBRIS(エクスリブリス)」とは「誰それの蔵書のうちの書物」という意味のラテン語で、本が大変貴重品だった時代に本の所有者を明らかにするために本に貼った小紙片のことです。

「蔵書票の美/樋田直人著(小学館ライブラリー)」にはこのように書かれています。
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その書物の所有を明示するために作られた美術小紙片で、一般に所蔵者の名を入れ、美しい絵や図案のあるこの紙片を自分の愛蔵する書物の表紙を開いた内側の見返しに貼って、所有を明らかにするものである。我が国では、古くから蔵書印というのがあるが、効用からみて、その西洋版と考えるとわかりやすい。(p.19)

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エクスリブリスの中にはときに所有者を表す「格言」が書かれているなど、それぞれオリジナリティ溢れる絵図のものを版画により作っていたようです。

本が身近なものになった今では、蔵書に貼る本来の使い方よりも小さな美術作品としてコレクションしたり飾ったりして楽しむことが主流になっているようです。

様々な種類の版画と深い繋がりのあるエクスリブリス。
今回の展示では版画という版画をご覧いただけるかと思いますので、そういった意味でも面白い展示になると思います!
by eqip | 2010-08-19 01:07 | ◆蔵書票について
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